2024年度の全体完成を目指し総事業費約40億円で再編整備が進められている姫路港旅客船ターミナルエリア(姫路市飾磨区須加)では22年度、2階建て旅客船ターミナルや長さ85メートルのフェリー桟橋が着工する。
新ターミナルは現在のターミナルを解体して現地建て替え。現ターミナルは1989年に建設され新耐震基準を満たしているが、1階を家島諸島への生活物資を保管する貨物倉庫として利用しているためクルーズ船寄港時には貨物車両と歩行者が輻輳して危険なほか、貨物倉庫から物揚場まで約200メートルあり運搬に時間がかかるなど不便性が指摘されてきた。
再編整備事業はこれらの課題を解消するため、エリア北端の古いポートセンタービルを取り壊し貨物倉庫を新設、同ビルに入っている乗船券売場や待合室、みなとミュージアムなど旅客機能を新ターミナルに集約するなど港湾機能を効率良く配置し直すことになったもの。
新ターミナルは23年度初め、フェリー桟橋はターミナル正面で22年度末に完成予定。