10月31日投票、即日開票された衆院選。兵庫11区では新人の維新・住吉寛紀氏が自民前職・松本剛明氏を猛烈に追い上げた。各界トップが「圧倒的勝利を」と気勢を上げて選挙選に突入した松本陣営だが、後半は「よもや負けまい」と高をくくる支援者を引き締めるのに手一杯となった。結果、松本氏は勝利するも、小選挙区での7勝中、得票率差が自己ワーストの7・8㌽という薄氷の8期目当選。従来からの戦い方に転換を迫られる格好となった。日付を超えてようやくバンザイした松本氏は「現下の厳しい状況に政治が応えきれていないと感じる人が多いことを真摯に受け止め、これから前へ進みたい」と深々と頭を下げた。
一方の住吉氏は2年前の県議選落選直後から街頭で立ち続けた姿勢も好感されたが、何より大阪からの来援が強力な追い風となった。比例復活での初当選に「地域が輝くために権限と責任と財源を移し、地域が主役の国をつくっていきたい」と抱負を述べた。