姫路市の出版社、金木犀社(同市二階町)が絵本の新刊を出版した。同市で1本だけ見つかった「手柄ザクラ」が、2021年5月に「公益財団法人 日本花の会」から新品種に認定されたことを記念して作った。
タイトルは「あげはくんとしらさぎさん とくべつなさくら」。姫路市蝶・ジャコウアゲハと姫路市鳥・シラサギが、美味しい花の蜜を探す旅に出かけるストーリー。手柄ザクラは、手柄山でほかの桜が散ってしまった後に満開を迎える遅咲きのカスミザクラの変異種で、10枚の花弁が二重咲になってボリューム感があり、花つきもよく、1本だけで美しく咲くその姿から、この物語が浮かんだという。
文は同市が拠点の「みんなでつくる絵本の会」、絵は同市出身のイラストレーター・やなみさんが担当し、兵庫県立大学名誉教授でNPO法人はりま里山研究所理事長の熊谷哲氏が監修した。
B5判変形32頁。税込1650円。4月27日から全国の書店で発売する。