姫路城の造形美を間近に プレDCで15日から特別公開

文化・歴史

乾小天守から東の眺め(右が大天守、左が東小天守)

 JRグループと兵庫県などが来年夏に開催する大型観光企画「兵庫デスティネーションキャンペーン」のプレキャンペーンとして、姫路市で7月15日から世界遺産・姫路城の特別公開が始まる。
 姫路城の建築は、いずれも国宝の大小4つの天守とそれらをつなぐ4つの渡櫓が織りなす「連立式天守」の造形美が特徴の一つ。今回公開するのは、乾小天守、イ・ロ・ハの渡櫓、東小天守の5カ所の内部で、これらの同時公開は世界遺産登録25周年の2019年以来のこと。
 乾小天守は天守曲輪の北西に位置。最上階の望楼部は四方に窓があり、南・西面は金箔を施した錺金具を付けた漆塗りの火灯窓となっている。いずれの窓も格子がなく、城主クラスの権力者が領地を眺望した部屋と考えられている。東を望めば、天守を防衛する究極の建築様式と言われる連立式天守の全容もよく分かる。東小天守は天守曲輪の北東にあり、簡素な造りで鉄砲を撃つ狭間もある。両小天守をつなぐロの渡櫓は長さ約30㍍で、現存する渡櫓で最大規模という。

乾小天守と東小天守をつなぐロの渡櫓

 8月31日まで。入場料と別に観覧料(大人500円、小人200円)が必要。姫路城管理事務所℡079・285・1146。

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