今年6月に兵庫県議会の第130代副議長に選出された自民・水田裕一郎県議(58)の就任祝賀会が12月3日、ホテル日航姫路で開かれた。発起人は齋藤元彦知事や小西隆紀議長など7人。姫路市選出議員の副議長就任は水田氏の父・宏氏以来23年ぶりとあって、コロナ第8波が拡大しつつあったため、食事なしのセミナー方式で実施。地元連合自治会や各種経済団体、業界団体の代表、同僚県議、県幹部など約300人がお祝いに駆けつけた。
最初に登壇した発起人の一人、姫路商工会議所の齋木俊治郎会頭は、自民・松本剛明代議士の総務相就任にも触れ、「地元にとって心強いラインナップができた。副議長就任を機にさらに飛躍し、地域を盛り立ててほしい」と期待を込めて挨拶。松本大臣は「来春は審判を仰ぐことになるが、同士として引き続き一緒に仕事をしていきたい」と統一地方選挙での勝利に向けて発破をかけ、清元秀泰姫路市長は「連携して播磨臨海地域の脱炭素を兵庫の成長戦略にする」と国、県、市の強い絆での地元発展を誓った。
また、県議会自民党議員団の伊藤傑幹事長は、先の知事選挙を端緒に自民会派が分裂したことで大激戦になった今回の副議長選について、「議員投票は第2会派が有利な情勢だったにも関わらず、水田県議は後に続く後輩のためにも立つと言って手を挙げた。幹事長として、投票で負ければ切腹する覚悟で他会派の説得に臨んだ」と裏話を披瀝。さらに「知事選でも姫路で唯一信念を貫き通した、まさに男の中の男」と称賛し、地元支持者へ一層の支援拡大を呼びかけた。
祝賀会には前知事の井戸敏三氏と前姫路市長の石見利勝氏も臨席。水田氏が2人にサプライズ演出で感謝の花束を手渡すと、井戸氏は「自らの大義に則り友情を一途に向けて労をいとわず」と水田氏の名前を詠み込んだ得意の和歌を返礼した。
最後に水田氏は「ともに支え合い助け合い、善意が循環するまちを実現したい。姫路、兵庫の発展のため全身全霊を傾けて職務に励む」と決意新たに謝辞を述べた。