兵庫県姫路市出身の哲学者、和辻哲郎(1889-1960年)の業績を顕彰し、日本文化の発展に寄与するため創設された「和辻哲郎文化賞」の授賞式が3月5日13時半~16時、市民会館大ホール(同市総社本町)で行われる。当日は式典に続き、テレビや雑誌など多方面で活躍中の料理研究家、土井善晴さんの記念講演も行われる。
演題は「風土に生まる料理から人間を考える」。「料理は本来楽しいもんや」と呼びかけている土井さんが、家庭料理研究の末に辿り着いた「日常の食事は一汁一菜(ごはんと具だくさんの味噌汁プラス香の物)で十分」という提案は、仕事や子育てで多忙な日々を送る人たちに元気と気持ちのゆとりを与えている。
聴講無料で定員800人。申し込みは姫路文学館ホームページか往復はがき(1人1枚)に、住所、名前、電話番号、「第35回和辻哲郎文化賞授賞式参加希望」と記載し、同館(〒670-0021同市山野井町84)宛に郵送する。2月14日必着。問い合わせは同館(TEL079-293-8228)。