「人となるは教えを聞き、学を修め、業を習うにあり」といいます。
「人となる」とは、単に成人して大人になることではありません。「成人」とは「人に成る」、「大人」は「たいじん」と読み、人の役に立つ人に成るということです。
今日の我が国の事件、事象を見るにつけ、肉体的には大人になっていても、「なんで」と思わせるような幼稚な発想で事が起こっているように思われてなりません。それは人としての根幹となる「徳性」を養う教育が家庭でも学校でも成されていないからなのです。
令和の時代に生きる知恵は、「人間学」の中にあります。ひと昔前、よく耳にしたフレーズに「人は石垣、人は城」という武田信玄の名言があります。令和の時代に企業が生き抜くには、自社のビジョンに根ざした社員に対する社会教育が必要です。仕事に必要な知識や技能のことを「時務学」といいますが、これに各自の人間性、器を大きくする「人間学」の教えが学問として授けられ、人は成長します。
自社に必要な人材は自社で育成するという覚悟と取り組みが経営者の皆さんに必要です。そのお手伝いをするのが、令和人間塾・人間学lab.での学びです。
先人二宮尊徳翁の口癖に「小を積めば、則ち大と為る(積小為大)」という言葉があるように、目の前の小さな善行を積み上げてこそ、万人の幸せがあるのです。
◎「ニコニコ顔で命がけ」は、元大阪屋証券の副社長で、関西における安岡正篤先生の高弟のお一人だった豊田良平先生がモットーとされた言葉です。豊田先生には、私が39歳で研究畑から営業畑に転属になった際にお声がけを頂き、1997年から5年間、人間学をご指導頂きました。