全市的に小中一貫教育を進めている姫路市は、4校目の義務教育学校を城陽小学校区で整備する方針を立てた。生徒数1千人を超えて県内トップ級のマンモス校になっている山陽中学校の学習環境を改善する狙いもある。
山陽中へは城陽、荒川、手柄の3小学校区の子どもが通うが、近年の荒川、城陽校区はマンション新築増や区画整理事業の進展があり、超少子化時代にあるにもかかわらず児童数が増え続けている状況。この影響で山陽中には普通教室の空きがないという。
計画では、城陽小の校地に中等部校舎を建て、体育館を改築した上で義務教育学校を開校する。小学・中等部の校舎を渡り廊下で繋ぐ「施設一体型」とし、開校時期は未定。市教委は、「9年間の繋がりを重視した特色ある取り組みを進め、生徒にとって望ましい教育環境を実現したい」としている。
しかし、ネックは校地面積。運動場の狭あい化と既存校舎の老朽化を心配する地元自治会からは「保育園をこども園化することで小学校東隣の幼稚園地が空く。サブグラウンド整備と小学部校舎の新築を求めたい」との意見が出ている。