不登校児童・生徒やいじめ事案の増加が問題になっている姫路市で、新しい教育長にTBS元アナウンサーの久保田智子氏(47)が1日付で就いた。
久保田氏はこの日の午後に姫路市役所で行われた就任式で初訓示。特別養子縁組制度を使って家族に迎え入れた女の子の育児や、親族が深刻な不登校になった経験を披瀝し、「親だけで背負ったり、学校だけに任せるのではなく、親と学校が一緒になることで子どもを救えるんだなと実感している」と自身の教育観を吐露。続けて「子どものために自分のできることがあるなら、やろうという気持ちで引き受けた。残念ながら経験がついてこないので、皆さんに教えていただきながらお役に立てることを探していきたい」と市教委職員に呼びかけた。
久保田氏を教育長として招聘した清元秀泰市長は、「いつも時代においても、子どもたちの元気が街や人を元気にする。力を合わせて、姫路から日本を元気にする教育改革を進めていきたい」と話していた。