宍粟市山崎町の大歳神社でまもなく「千年藤」が見ごろを迎える。1千年以上前、平安時代に植樹されたと伝わる「千年藤」は、幹周りが3.8メートルもある大木で、県の指定文化財(天然記念物)に指定されており、2001年には環境省の「かおり風景100選」にも選ばれている。4月下旬から5月上旬の最盛期には約1メートル以上の花房が境内を埋め尽くし、甘美な香りで満たしてくれる。
4月25日から5月6日にかけて開かれる藤まつりでは、山崎観光駐車場から大歳神社までの道のりにミニ鯉のぼりを設置して観光客をお出迎え。4月28日、5月3日はスタンプラリーが行われるほか、3、4日(10時〜15時)に甲冑着付け体験、5日(11時〜、13時半〜)は子どもたちが甲冑を纏い練り歩く「端午の節句・子ども武者行列」、3〜5日は色々なお弁当が並ぶ「しそうグルメフェス」が催される。ほかにも27〜29日、3〜5日にガイドと宍粟のまちを歩く「まち歩きガイド」やグルメ屋台の出店があるほか、期間中18時〜21時までは「千年藤」のライトアップも。幻想的に照らされた夜の藤は、より一層濃厚な香りを放つという。同観光協会は「千年藤とともに宍粟市の魅力にも触れていただけたら」と話している。