任期満了に伴い10月26日に告示された佐用町長選は現職・庵逧典章氏(72)以外に立候補の届け出がなく、庵逧氏が2017年に続き無投票で5選を決めた。
庵逧氏は旧佐用町長を経て、旧町合併に伴う05年新佐用町長選で初当選。1期目終盤の09年夏に発生した記録的な大雨による大水害からの復興と防災対策を7年かけて完遂した。町民は、災害復興を最優先に取り組みながら財政の安定にも心を砕いた姿に厚い信頼を寄せている。
同日朝、出陣式で第一声を上げた庵逧氏は選挙カーに乗り込んで町内を一巡。17時に事務所に戻ると、まずは深々と一礼してから集まった支持者一人ひとりに再選を報告。祝勝会の挨拶では「これから佐用にとって重要な4年になる。コロナ対策含め難しい課題が山積みだが、安心して仲良く暮らせる町を次の世代につなげるため、町民一丸となって果敢に取り組んでいく」と誓った。
無投票で当選を決め、支持者から花束を贈られた庵逧町長(左)