「第74回姫路お城まつり」が「幾千の時を越え 世界へいざなう 白鷺の舞い」をキャッチフレーズに、5月17日から19日の3日間、姫路城周辺で開催される。
1日目は「伝統文化の日」と銘打ち、夕刻から姫路城三の丸広場(雨天時は市民会館)で姫路城薪能。能「経正(つねまさ)」で幕開け、狂言「太刀奪(たちうばい)」を終えて火入れ式を行った後、能「三輪(みわ)」と続く。
三輪は、大和国の僧が衣を貸し与えた女が実は三輪の神の化身で、お礼に三輪の里に残る昔話や天の岩戸の神話を伝えるというストーリー。53回の歴史の中でも初めての演目。YouTubeでのライブ配信も行う。
2日目「友情の日」はパレードやステージイベント。セレモニーに続く11時からのキャッスルパレードでは、近隣市町のご当地マスコットキャラクターが大手前通りを行進するほか、14時からの千姫輿入れ行列で千姫役にタレントの山之内すずさん、15時20分からの姫路大名行列で殿様役に元阪神タイガース選手の鳥谷敬さんが登場し、会場を盛り上げる。車椅子での来場者にもパレードを間近に楽しんでもらおうと、介助者との専用観覧ゾーンを大手前通り本部隣に設置する。
また16時からは、大手前公園で広島県安芸高田市の日吉神楽団が出演。太鼓や笛のお囃子に合わせ、華やかな衣装や表情豊かな神楽面を着けた演者が舞い踊る。
3日目「世代交流の日」は、キッズイベント(三の丸広場)やひめじ良さ恋まつり(大手前公園)、サウンドフェスティバル(シロトピア記念公園)。キッズイベントでは、子どもたちが忍者姿に扮してエア遊具のアスレチックでタイムを競う忍者チャレンジや、近年SNSなどで話題のティラノサウルスレースがある。 18、19日に城周辺で交通規制を実施するため、主催の奉賛会事務局は公共交通機関での来場を呼びかけている。電話079-221-1520。