姫路城下に運河を築いた池田三左衛門輝政の偉業を偲ぶとともに、運河が残る姫路市城陽地区で住民同士のコミュニティを深める「三左衛門堀・川まつり」が5月25日に催される。会場は姫路市役所東側の外堀川運河公園。
三左衛門堀は17世紀初め、関ケ原の合戦での功績が認められ西国の要・姫路に入封した輝政が、築城に続けて飾磨津(姫路港)から城下への物流機能強化と海防強化を図るため建設を始めた運河。輝政の没後は工事が中断されたが、約2キロの水路が今も残る。 川まつりは、1993年の姫路城世界文化遺産登録の祝賀を兼ね、翌年から同地区が組織する実行委員会が開催、毎年多くの人で賑わう住民ぐるみの地域交流行事となっている。
会場周辺では、池田家紋「揚羽蝶」を染め抜いたのぼり旗や横断幕がかけられ、保育園児たちが作った色とりどりの鯉のぼりが大空を泳いで、祭りムードを盛り上げる。
当日は11時からの神事の後、子ども向けゲームや保育所や幼稚園児らの歌と踊りのステージなどが行われ、14時40分から式典セレモニー。その後も消防音楽隊の演奏やライブ、のど自慢大会や姫路踊りなど多彩な舞台が繰り広げられる。 河川敷では15時半頃から城陽、手柄、荒川分団の消防ポンプ車4台による消防放水実演が行われるほか、毎回売り切れ続出のグルメ模擬店や福引抽選会(14時半~17時半)、山陽中学茶道部のお茶席コーナー(14時~18時)もある。
昨年好評だった三左衛門堀での親子ボート体験は11時から18時まで(1隻2人分300円、消防放水時は休止)。