【姫路市】NHK大河「光る君へ」の花山法皇が御幸した「弥勒寺」ってどんな寺?

文化・歴史

 日本一の大きさを誇る布袋尊の石像で知られる姫路市夢前町寺の「通宝山弥勒寺」は、現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場する花山法皇が訪れていたという。
 弥勒寺は寺伝によると、書写山円教寺(同市書写)を開基した性空上人が長保2(1000)年に隠棲し、円教寺から10数キロ北にある現在の弥勒寺の地に草庵を営んだことに起源があるという。そこへ花山法皇が性空上人を慕って長保4(1002)年に御幸。1週間参籠した後、諸堂を建立したことが、そもそもの弥勒寺の始まり。境内の山門前には花山法皇の勅願碑や性空上人開基碑などが建立されている。
 また弥勒寺は、日本一の布袋石像にあやかろうと、金運招来、家運隆盛、商売繁盛を願って多くの人が訪れる。過去には参拝した宝くじ関係者の売り場からロト7の1等10億円が出たという逸話もあるほどだ。
 境内にある「おもかる布袋さん」もユニーク。この小さな布袋さんへの願かけの作法は、最初に願い事をせずに持ち上げて大体の重さを確認した後、今度は願い事をしながら持ち上げるというもの。最初の時より軽いと感じれば願い事が叶うと言われている。

おもかる布袋さん

 このほかにも国の重要文化財に指定されている本堂や御本尊「木造弥勒仏及両脇待像」など、境内には多くの文化財が保存されているほか、江戸時代中期の作で兵庫名庭100選にも選定されている池泉観賞式庭園も隠れた名所。初詣やほていまつり、大根焚など賑やかなイベント時の参拝も楽しいが、古に思いを馳せながら静かな境内を散策するのもおすすめだ。

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