播磨国総社として崇敬を集める射楯兵主神社(姫路市総社本町)で、魔除けや災難除けの効果があるといわれる茅(ちがや)で編んだ直径3メートルの「大茅の輪」が神門前に設置され、6月30日18時から「輪ぬけ祭」が始まる。
1年の折り返しにそれまでの罪や穢れを祓い、残る半年を健やかに過ごせるよう祈願する行事で、大茅の輪を左右左(さゆさ)と三度くぐり抜け、無病息災を祈って本殿に参るのが手順。大茅の輪は7月2日の朝までくぐることができる。
祭礼期間中の社務所では、玄関先に吊るして家内安全と無病息災を祈願する「茅の輪守」の授与を受け付けするほか、30日18時半からはフラメンコやキッズダンス、ゴスペルなどのステージイベントも実施する。
さらに7月10、11日の両日17時からは夏まつりも。
祭神である兵主大神の鎮座を祝って毎年行われている催事。10日宵宮には17時40分から三味線と民謡の奉納、18時半から舞踊・歌謡ショーやそば食い大会(当日受付)、団扇のデザインコンテスト表彰式など、11日本宮には17時40分からの地元高校ギターマンドリン部の演奏、阿波踊りの後、19時から湯立て神事が行われ、その後もよさこいやバンド演奏といった奉納行事が繰り広げられる。
湯立て神事は、白装束の巫女が太鼓の合図とともに両手の熊笹で大忌釜の熱湯を四方に撒く行事で、湯を浴びることで疫病や災いが退散すると言い伝えられている。
このほか、両日17時〜21時に福引大会があり、6月30日、7月1、10、11日(17時〜21時)にはB級グルメを堪能できるビアガーデン「総社茶屋」も開店する。問い合わせは同神社(電話079-224-1111)。