マンホール蓋やプレス金型など鋳物大手の虹技(姫路市大津区勘兵衛町、山本幹雄社長)は、素材となる球状黒鉛鋳鉄(FCD)の含有する黒鉛量を少なくすることで強度を世界最高水準まで引き上げた低炭素FCDの開発に成功したと発表した。
独自研究で組成時の合金元素濃度を抑えて溶湯処理を最適化したことで、一般的なFCDをしのぐヤング率(伸びの弾性率)と疲労強度を実現したという。
必要な関連特許をすでに取得しており、現在は実用化に向けて鋳造テストを実施中。自動車や産業機械などの幅広い部品で性能向上や軽量・コンパクト化を求める取引先に提案していく。