日本民俗学の父・柳田國男とその兄で国文学者の井上通泰の偉業を偲ぶ「山桃忌」が、出身の福崎町・エルデホールで8月3日から2日間にわたって開催される。
3日は「柳田國男の旅」がテーマ。13時10分からの式典に続き、女性合唱団「ポーコ・ア・ポコ」による合唱でオープニング。13時50分からは柳田國男・松岡家記念館顧問で東京学芸大の石井正己名誉教授が「柳田國男の旅と学問─『遠野物語』から『雪国の春』へ」を演題に記念講演する。続いて石井氏をコーディネーターに、早稲田大の鶴見太郎教授、武庫川女子大の高木史人教授、市立加西病院の杉江勝治顧問をパネリストに迎えてシンポジウム「柳田國男の旅と故郷」。参加無料、要予約で先着150人。メール(santouki@town.fukusaki.lg.jp)やFAX(0790-22-0630)で申し込む。後日、オンライン配信も行う。
また、同日18時~21時は、國男の生まれ育った辻川区で祭り「民俗学の夕べ」を開催し、各種演芸、鬼太鼓、餅まきを実施。同町特産のもちむぎを使用したメニューが味わえるレストラン「もちむぎのやかた」も延長して営業する(19時オーダーストップ)。
4日は「柳田國男の旅と民俗芸能」がテーマ。13時半から石井氏が沖縄の民俗芸能について解説した後、沖縄芝居の上演や沖縄エイサー、琉球舞踊を披露する。参加無料で予約不要。 町教委社会教育課(電話0790-22-0560)。