ブランド品や貴金属など各種買い取り販売の「エコリング」(姫路市飾磨区恵美酒)が、企業版ふるさと納税で神河町に1億円を寄贈した。
同社は2001年に創業し、今では海外を含め約300店を展開中。社名に「リユース事業を通じてエコロジーの輪を広める」との思いを込め、事業の成長を通じて資源循環を人々の日常に根付かせることを最大の使命と位置付けている。
今回の寄附は、「生まれ育った神河の環境保全活動を応援したい」という桑田一成社長の希望に従業員らが賛同したことで実現した。同町は、間伐を中心とした森林再生プロジェクト、医療費無償化や主食米30キログラム給付の維持など子育て支援、今年7月にオープンする公園・図書コミュニティ施設「桜空(おうぞら)」の整備事業に活用していく考え。
このほど同町役場横の中央公民館で行われた贈呈式では、桑田社長が「遊具もない田舎で同級生たちと工夫しながら遊んだ時間は僕の宝物。この素晴らしい自然を守るために有効活用してほしい」と挨拶。目録を受け取った山名宗悟町長は「言葉で表現するのが難しいほど嬉しい」と喜び、「単なる寄附の授受関係で終わらせず、エコリングと一緒になって里山の再生に取り組んでいきたい」と力を込めた。
写真は、「ふるさとの自然環境保護に役立ててほしい」と神河町に1億円を贈ったエコリングの桑田社長(左)と山名町長