SDGsに取り組む地元中小企業を応援する兵庫県の「第4回ひょうご産業SDGs認証企業」がこのほど発表され、最上位のゴールドステージ企業に播磨から4社が選ばれた。
SDGsの推進を宣言し、その具体的な行動段階にある企業の中から一定の要件を満たす企業を評価・認証する事業。「スタンダードステージ」「アドバンストステージ」「ゴールドステージ」の3段階に区分されており、ゴールドステージは社会・経済・環境に関する30項目のうち25項目以上を達成した企業に与えられる。今回は3段階で過去最多の132社が選ばれ、そのうち10社がゴールドステージに認証された。
播磨の企業は、リユース業のエコリング(姫路市)、搬送機器製造の伊東電機(加西市)、金属製品製造のシモダフランジ(相生市)、ゴルフ場経営のABCゴルフ倶楽部(加東市)。
エコリングは、買取した家財道具を児童養護施設の卒業者に無償提供するなど6年間で200件以上のサステナビリティ活動を展開してきたこと、伊東電機は独自開発のコンベヤ用ローラーでクリーンな生産・物流現場の創出に貢献しているほか、スマート農業や里山開発の取り組みで山間部の地域活性化を推進していることが評価された。また、シモダフランジは高度な金属成形技術で材料ロスとエネルギー消費の削減を実現したほか、熱処理炉の更新でCO2排出量の大幅削減に成功しており、ABCゴルフは、コースで不要となった芝生を幼稚園の園庭緑化に提供するほか、間伐材を丹波焼窯元へ薪燃料として提供するなどリユースの取り組みを推進している。
ゴールドに認証されると低利で融資が受けられるだけでなく、大規模展示会や合同企業説明会への優先出展、学生によるPR動画作成のうちいずれか1つの特典が与えられる。播磨ではこれまでに、食料品製造販売のまねき食品(姫路市)、総合建設業の美樹工業(同市)、土壌基盤材製造の近畿農産資材(佐用町)が認証されている。次回の募集は今年5月頃を予定している。