令和に入って5年が経過しました。今、日本も世界も大転換期にあることは皆さんも日々の活動の中で実感されていることと思います。高度情報化、ボーダレス社会に生きる我々にとって今、何が必要でしょうか。どう生き抜けばいいのでしょうか。そのヒントをこの連載では人間学の視点からお話させて頂きたいと思います。
「縁尋機妙」(安岡正篤)という言葉をご存知でしょうか。私たちの日々の生活には、ヒト、モノ、事件など様々な出会い、ご縁があります。この縁に気づき、活かすことこそが、最高の人生を送れるかどうかの鍵なんだよという意味です。
柳生家の家訓に「小才は縁に出合って縁に気づかず、 中才は縁に気づいて縁を生かさず、大才は、袖すり合った縁をも生かす」(柳生宗矩)とあります。小才とは、いわゆる凡人、普通の人です。常日頃、損得勘定に生きる人々のことです。中才は「縁かな?」と思いつつも何もアクションを起こさない人々です。そして大才は、袖触れ合うも多少の縁と言われるように、些細な縁をも活かすことができる人々をいいます。
私たちの経済活動、豊かな生活の鍵はこの「縁」を活かすという人間関係が元になっています。この「縁」を活かすことのできる人間になること、それが人間学の学びの第一歩だと考えています。
播磨時報読者の皆様の人生が実り多きものになるお手伝いを致したく、連載を始めさせていただきます。しばらくお付き合いいただければ幸いです。
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