市立美術館にはゲーム「刀剣乱舞」登場キャラの等身大パネルも設置している
姫路市立美術館で開催されている日本刀の展示会へ行ってきた。
同館を中核にして観光客を誘致していこうとする姫路市の戦略が、国の文化観光推進拠点計画に認定されたことを記念する特別展(〜9月5日)である。
タイトルは「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」。
私はもともと美術に関心が薄い方なのだが、今回の展示会は別格だった。
日本刀が素人の私の心に刺さるとは思いもしなかった。
本物の日本刀の魅力が素人の私の目にグイグイ来た。
刃が物凄く奇麗で光っている。
刃紋の波々も味がある。
このように、素人にも理解できる展示会は大歓迎だ。
素人でも感銘を受けられる展示会を鑑賞できて嬉しい限り。
それに、オンラインゲームで有名なアニメキャラクターの愛刀である国宝も展示してある。
そのおかげで、多くのゲーム愛好者が来場していた。
素人でも魅入ってしまう日本刀の美しさと流行のゲームやアニメの相乗効果が、展示会の来場者を増やしているのだ。
美術館を美術の愛好者だけの世界に留めるのでなく、世情、ブームを踏まえた全ての年代層向けに企画していくのは素晴らしいことだと感じた。
いつか仮称「ゲーム、アニメの美術」が開催されればと望む。
(文・姫路観光コンベンションビューロー 小寺信博)