脇坂家の龍野入封350年を記念して「脇坂家ゆかりの武具と龍野武者行列」が、龍野歴史文化資料館で開催されている。城下町龍野の礎を築いた同家ゆかりの武具や明治4年から始まったとされる春の龍野の風物詩、武者行列の写真など約60点を展示している。5月22日まで。
脇坂家は、1672年(寛文12)に信濃国飯田藩より3代安政が5万3千石で龍野藩へ入封し、幕府から城の再建を許されて龍野城を修築。その後、約200年にわたり龍野藩主を務めた。
展覧会の目玉は、元服の儀式に用いた童具足(わらべぐそく)。11代藩主安宅(やすおり)が子どものために用意したもので、非常に精巧な作りになっており、完全な形で残っているのは全国的にも非常に珍しいという。ほかにも、豊臣秀吉から贈られたという布袋を描いた甲冑や徳川家康から拝領した安土桃山時代の最高級甲冑なども展示する。
期間中、5日(こどもの日)10時から15時まで家紋入りの缶バッジを作るワークショップ、15日は日本甲冑武具研究保存会評議員の岡田平三氏のミュージアムトーク「脇坂家伝来の童具足と甲冑の楽しみ方」(10時半~と14時~の2回)も開催。岡田氏は甲冑姿で登場予定という。いずれも参加無料。ミュージアムトークは事前申し込みが必要で、各回先着20人。
入館料一般200円、65歳以上・学生100円。電話番号0791・63・0907。