兵庫県加西市の鶉野飛行場跡地にある地域活性化拠点施設「soraかさい」がオープン1周年を迎え、3月11日7時半〜15時、記念の誕生祭を催す。同市のほか、姫路市をはじめ、旧海軍飛行場ゆかりの地で連携している熊本県錦町、大分県宇佐市、鹿児島県鹿屋市からなる「空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会」主催。
同施設は、戦闘機「紫電改」の実物大模型を設置するなど、第二次世界大戦中の姫路海軍航空隊の歴史を伝える平和学習施設として2022年4月に開館した。施設周囲にも戦争遺跡が多数残っていることから、平和学習の場として人気の修学旅行先になり、1年間で一般客を含め10万人以上が訪れたという。
誕生祭では、観光ガイドの案内で鶉野飛行場跡地をめぐるウォーキングガイドツアー(10時〜、13時〜の2部制、定員各20人)やドローンの操縦体験会(10時〜、13時〜)のほか、11時半から鶉野飛行場を舞台にした物語「きみが残してくれたものー鶉野飛行場物語ー」の著者、河畑ふみ氏が平和について語る講演会、13時半から「戦争の記憶と記録を未来につなぐ」がテーマのパネルディスカッションを実施。「soraマルシェ」と銘打って飲食ブースやキッチンカーが並び、大切な人へ宛てた手紙を受け付ける気球型のオリジナルポスト「空のポスト」も登場する。
世界で緊張が続く今だからこそ、身近にある平和学習施設で平和について考えるきっかけにしてほしい。問い合わせは加西市人口増政策課(TEL.0790-42-8700)