【姫路市】新緑シーズンに訪れたい姫路市書写の里・美術工芸館

文化・歴史

 姫路市北東にそびえる書写山麓にある「書写の里・美術工芸館」は、奈良の東大寺で別当(住職)を務めた地元出身、故清水公照師が作った数々の泥仏や書画の常設展示で知られているが、郷土玩具の展示もユニークだ。
 これは、かつて同市網干地区にあったダイセル病院の故山田忠雄院長が全国で収集した玩具を中心とするコーナー。すべて手作りで温もりあるものばかりで、よく見ると実に丁寧な彩色が施されている。学芸員によると、今は製作されていない貴重な玩具も多いという。展示は概ね年3回入れ替えるそうで、8月24日までは「高知県」がテーマ。よさこい、土佐闘犬、鯨といった玩具が並んでいる。次回のテーマは「栃木県」だそうだ。
 同館ではほかに、播磨ゆかりの名工、工芸作家の企画展や、伝統工芸である姫路はりこ、姫路こまの絵付け体験教室も行っている。
 知る人ぞ知る、実に質の高いミュージアム。ぜひこの新緑シーズンに出かけてみてほしい。開館時間は午前10時から午後5時、月曜(休日を除く)と休日の翌日(土日祝日を除く)休館。一般310円、大学・高校生210円、小中学生50円、幼児無料。市内在住の65歳以上、どんぐりカード、ココロンカード提示の小中学生は無料。

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