姫路城下に運河を築いた池田三左衛門輝政公の偉業を偲ぶとともに、運河が残る姫路市城陽地区で住民同士のコミュニティを深めようと、4年振りの「三左衛門堀・川まつり」が5月27日に催される。会場は姫路市役所東側の外堀川運河公園。
三左衛門堀は17世紀初め、関ケ原の合戦での功績が認められ西国の要・姫路に入封した輝政公が、築城に続けて飾磨津(姫路港)から城下への物流機能強化と海防強化を図るため建設を始めた運河。輝政公の没後は工事が中断されたが、約2キロの水路が今も残る。
川まつりは、1993年の姫路城世界文化遺産登録の祝賀を兼ね、翌年から同地区が組織する実行委員会が住民ぐるみの地域交流行事として毎年開催、直近3年間はコロナ禍で中止されていたため、今年で26回目。
会場周辺では、池田家紋「揚羽蝶」を染め抜いたのぼり旗や横断幕がかけられ、保育園児たちが作った色とりどりの鯉のぼりが川の上を泳いで、祭りムードを盛り上げている。
当日は11時から神事が行われ、その後、子ども向けゲームやチンドンなるみ堂の風船パレードで開幕。14時から保育所や幼稚園児らの歌と踊り、式典セレモニーに続き、吹奏楽や津軽三味線の演奏、フォークライブ、ダンスなど多彩な舞台が繰り広げられる。よさこい踊りでフィナーレを飾り、18時閉会。
河川敷では15時半から手柄、荒川、城陽分団の消防ポンプ車4台による消防放水が行われるほか、親子ボート体験(消防放水時は休止)、から揚げやたこ焼き、フランクフルトなど模擬店、山陽中学校茶道部のお茶席コーナーも。