徳川家康の孫娘・千姫を主人公にしたNHK大河ドラマを実現するため、市民ぐるみで千姫の功績を学び、機運を高めるフォーラムがイーグレひめじ(姫路市本町)でこのほど開かれた。
千姫の350回忌を迎えた2015年に設立された市民団体「姫路千姫顕彰会」(黒田美江子会長、約200人)の主催で9回目。千姫が生まれた京都市伏見区から京都千姫顕彰会、千姫の夫・本多忠刻が生まれた千葉県大多喜町から上総大多喜城立葵の会、千姫と忠刻が出会い、新婚生活を送った三重県桑名市から市博物館の各関係者が参加した。
フォーラムは冒頭、桑名市や千姫の菩提寺がある常総市などと連携する「千姫大河ドラマ誘致の会」の活動状況について姫路市の清元市長が発表。千姫の娘・勝姫が嫁いだ岡山市、千姫の墓碑がある東京都文京区が昨秋以降に相次いで加盟したことや、今年1月には揃ってNHKに対して要望を行ったことなどを報告した。
歌や舞のステージを挟んで第2部はパネルディスカッション。忠刻の祖父・忠勝の大河誘致活動をすでに展開している立葵の会事務局長が、千姫大河での共闘は困難との認識を示したが、清元市長は「今の大河は主役1人に焦点を当てるのでなく、バイプレーヤー(脇役)にも注目している。忠刻を育んだ大多喜も敵ではない」と熱弁。全国に散在するゆかりの地を結集して大河実現を目指す考えを強調した。