3月=March(マーチ)にかけて「3月8日は町家の日」として、前後の3月2日から10日まで姫路市内4地区で町家の魅力を伝えるイベント「3/8は町家の日in姫路」が開催される。
町家とは、職人や商人が住む店舗併設の伝統的住宅のこと。農家が門を構えた敷地の奥に主屋があるのに対し、通りに面して建ち並んでいる点に特徴がある。建物自体に暮らしの知恵と工夫、建築職人の技術が詰まっていることから、近年、文化的価値が見直されてきている。
主催の「3/8は町家の日in姫路」実行委員会代表の塩本由紀子さんは、「姫路でも30、40代を中心に古いものに憧れる若者が増えてきており、町家への注目が高まってきている。若者が町家を活用する姿を見て、お年寄りも町家の価値を再認識し、解体を中止するなど町家への認識が変化してきている」と話す。
同イベントは今年で7回目。2018年に初開催した時には2軒の町家でのスタートだったが、今では約50軒が参加するまでに規模が大きくなっている。さらに今年はリノベーション中の町家3軒も加わり、現場見学ができるという。
4地区でメイン開催日が異なり、網干地区(10会場)が3月2、3日、飾磨地区(3会場)が9日、野里地区(31会場)と船場城西地区(4会場)が10日。こだわりのコーヒーが飲めるカフェやオリジナルウェアを販売するアパレル店、古道具屋や天然石を使ったアクセサリーショップなど個性的な町家の店が並ぶ。期間中は、まちあるきイベントもある。
塩本さんは「この機会に町家の魅力を感じていただき、後世へと受け継いでいくきっかけになれば」と話している。イベント詳細はホームページ(https://machiyanohi.jp)で確認。同実行委員会(電話080-5536-0687)。