播磨最古の天台宗寺院、随願寺など増位山にまつわる講演会「増位山の至宝」が9月8日13時半から姫路文学館(姫路市山野井町)で開かれる。
兵庫県立大学非常勤講師で市教委文化財担当の宇那木隆司氏が、姫路藩主・榊原政邦と正室・天輪院の墓所や、公家と宮家が執筆し、天輪院が輿入れの際に持参した「源氏手鑑」(源氏物語の絵と文)など、随願寺にある貴重な史跡などについて裏話を交えながら解説するほか、「源氏物語」が人気を保ち続けている理由を学術的な視点からも紹介。「源氏手鑑」のパネル展示もある。定員80人(申し込み不要)で聴講無料。
また、▽11月8日10時半~11時半には随願寺会館で「坐禅・写経体験入門編」(定員15人)、12月8日13時半~14時半には念仏堂(山道入口)で「松尾芭蕉と俳諧の道場 風羅堂」(同30人)も実施。いずれも参加無料で、10日前までに要申し込み。
主催の増位山伝統文化保存会は「地元の伝承は枝葉の文化かもしれないが、枝葉は太い幹に通じていくと期待している。この機会に増位山の歴史を多くの人に知ってもらえたら嬉しい」と話している。問い合わせは同保存会の黒﨑さん(電話090-3272-7998)。