姫路市は、姫路城とポーランドの古城「ヴァヴェル城」との姉妹城提携を締結した。
ヴァヴェル城はポーランド南部のクラクフ歴史地区にある歴代王の居城。10世紀に建設が始まり、クラクフが飛躍的に発展した14世紀に大規模な増築がなされた。1978年に世界遺産第1号として登録されている。
両城の提携は2017年に駐日ポーランド大使から提案されたことがきっかけ。協定内容には観光や文化面での交流に加え、ゼロカーボンシティを表明している姫路市と、公共交通のゼロ・エミッション(廃棄物を可能な限りゼロにしようとする取り組み)を目指すポーランドとの政策が一致していることから、SDGsに関する取り組みや新たなビジネスチャンスの創出も盛り込んでいる。
姫路城にとって姉妹城提携は、1989年のフランス・ロワーズ県にあるシャンティイ城、2019年の英国・北ウェールズにあるコンウィ城に続いて3件目。両城とも世界遺産で、世界遺産でないドイツ・バイエルン州のノイシュバンシュタイン城とは観光友好協定となっている。