大阪ガスグループが約3年かけて建設してきた広畑バイオマス発電所(姫路市広畑区富士町)が完成し、3月13日に竣工式が行われた。
同社の100%子会社Daigasガスアンドパワーソリューション(大阪市)と九電みらいエナジー(福岡市)の共同出資による施設。大ガスグループにとって4カ所目のバイオマス専焼発電所だが、同社が開発当初から主導的役割を担ったのは今回が初めてという。
木質チップやパームやし殻など生物由来の再生可能資源(バイオマス)を燃焼させた時に発生するエネルギーで蒸気タービンを回して発電する。太陽光や風力と違い、天候に左右されず安定的に発電できる。出力はバイオマス専焼発電所として国内最大級の約7.5万キロワット。関西電力送配電に売電する。
竣工式には同社関係者や工事関係者、地元行政・自治会などから約130人が参加。同社の藤原正隆社長が「環境性に優れ、競争力の高い発電所。安全操業と電力の安定供給に全力で取り組む」と大望を示したほか、来賓の清元秀泰姫路市長が「カーボンニュートラルを目指す姫路の夢と希望の象徴。脱炭素の流れが広畑から世界へ広がってほしい」と喜びと期待を述べた。