【加西市】自慢の搬送システムの数々を紹介─ 伊東電機が300億円企業を目指し、展示場を拡張

経済・企業

 コンベヤ駆動用モーターローラーと制御ソフトを組み合わせた搬送自動化装置の製造販売を手掛ける伊東電機(加西市朝妻町)が、本社近くの第2工場内にある製品ショールーム「イノベーションセンター」をリニューアルした。
 約3億円かけて従来施設を1.6倍(延べ約3,800平方メートル)に拡げたもの。
 縦方向への高速仕分け、小物や軟包装品のピッキング、大型重量物の入出庫など様々なケースに応じた18通りの搬送システムを並べ、顧客がサンプルを持ち込んで実機テストできるようにした。また、ハードとソフトの両面で同社の品質基準を確認してもらえるよう、従来は企業秘密だった耐久試験設備も公開。商談や交流会に活用するカフェテリアとセミナールームも整備した。
 同社のシステムは荷物や作業目的に対する汎用性が高く、省スペース・短工期で設置できるのが特長で、工場の生産ラインやネット通販の物流センターなど多様な現場で活用されている。導入先は米国や欧州など海外が6割を占めているが、国内でもネット通販市場の拡大で引き合いが急増中。創業80周年の2026年3月期には、現在の約1.7倍となる売上高300億円を目指す考えだ。
 新センターの披露式では伊東徹弥社長が「世界中で人手不足が深刻で、とりわけ国内では2024年問題で生産・物流業界が大きく変化しようとしている。運び方改革と働き方改革を実現するためにも、ぜひご覧になってほしい」と施設の意義を強調した。
 平日に見学可能で、同社ホームページ(https://www.itohdenki.co.jp/company/showroom.html)から随時受け付けている。

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