【姫路市】えきそばの「まねき」 大阪・関西万博に「究極のえきそば」で世界挑戦

経済・企業

 幕の内駅弁の元祖として知られる「まねき食品」(姫路市北条)が播磨地域から唯一、大阪・関西万博にレストラン出店する。店舗のテーマは「Be Ambitious(大志を抱け)」。このほど竹田典高社長が会見してメニュー内容を発表し、「中小企業でもこれだけ出来るんだということを証明したい」と意気込みを語った。
 看板メニューに位置付けるのは、姫路市民のソウルフード「えきそば」を豪華にバージョンアップした「究極のえきそば」(税込3850円)。大きくカットしてすき焼き風に煮込んだ神戸牛と、定番の和風だしにホタテやハマグリのエキスを加えた濃厚な魚介スープが特徴で、トロトロの半熟卵や三つ葉などもトッピングした。また、外国人に日本の伝統工芸に触れてもらうとともに、能登半島の震災復興を支援したいとの思いも込め、器には石川県から取り寄せた本物の輪島塗を採用した。

「究極のえきそば」を披露する竹田社長

 ほかにも神戸牛すき焼き丼や穴子めし、冷やし担々麺、駅弁他社とコラボレーションした特別弁当などを売り出すという。
 店構えにも趣向を凝らす。外壁には姫路発祥であるウシオ電機の協賛を得て大型ディスプレイを設置し、日本の懐かしい風景や伝統文化がテーマの映像作品を映し出すほか、店内でもプロジェクターを駆使して幻想的な映像空間を演出する。環境に配慮した取り組みとして、テーブルや椅子にはリサイクル可能な段ボール素材を用いる。
 「背伸びした出店だが、チャレンジすることに意義がある。食文化の世界発信を通じて元気だった日本を取り戻したい」と竹田社長。大屋根リング中央にある「静けさの森」の真横で開店する。

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