一方で日本酒の国内出荷量は縮小の一途。
と言いながらも吟醸酒など高価格帯はわずかながら増加傾向にある。当社はいち早く昭和の終わりに普通酒から高級路線「白鷺の城」の展開にシフトしてきたからホテルや料理店での取り扱いが増えており、国内での売れ行きは比較的安定していると言える。ただ、コロナの緊急事態宣言中はガクンと落ちた。今は戻ってきているが。
海外での評価は?
自社商品で言うと、仏国の日本酒コンテスト「KuraMaster」でのプラチナ上位受賞(18年と21年)で受賞式に招待されたのを機に知名度が上がり、LVMH運営のパリ高級ホテルメゾン「シュヴァル・ブラン」でも採用いただくようになった。日本の酒蔵が生き残るヒントはここにあるのではないか。
日本酒を国内だけで消費する時代はすでに終わっていると考える。
今年の抱負を。
和食が世界遺産に登録され見直されているので、相乗効果で播磨の酒をさらに世界へ浸透させたい。はりま酒研究会の立場からは、海の幸、山の幸、あるいは観光面でもいろいろな要素で満ち溢れている地元の魅力を世界中に発信していく。
自社の目標としては、地域に根差した造り酒屋の原点に立ち返り、SDGsの観点から地元貢献できる手法を探りたい。おぼろげながらイメージが湧いてきているので、近々発表できればいいと思う。
はりま酒研究会
http://www.harima-sake.jp
田中酒造場
姫路市広畑区本町3-583
TEL.079-236-0006
https://www.sake-tanaka.com
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