第7回 武芸者から芸術家へ

宮本武蔵 播磨の剣聖

巌流島で佐々木小次郎を討ち果たしてからの武蔵は、大坂冬の陣、夏の陣などに参戦する以外、血なまぐさい決闘から遠ざかっています。郷里で建築家、造園家としての力量を見せるのです。
また、生前「二天道楽」の居士号を授かった武蔵は、武芸よりも画家、彫刻家として作品も残し、詩歌、茶道、囲碁などの諸芸に才能を発揮しました。
達磨大師、布袋など禅林の先達を素材にした水墨画が今も数多く残されており、生涯の大作といわれる「芦雁図」は重要文化財に指定されています。
作家、司馬遼太郎は「真説宮本武蔵」で「日本美術史に欠くことのできぬ人物で、枯枝に一羽のモズを配した『枯木鳴鵙図』などをみても、なかなかの画家のかけるものではない」と天才ぶりを認めています。〈つづく〉

関連記事

おすすめ記事

ランキング

  1. 1

    【姫路市】令和5年 姫路市長選挙 開票速報(23時10分現在)開票率15.62%

  2. 2

    【姫路市】門前商店街「三十軒長屋」も魅力満載、平成中村座の姫路城公演

  3. 3

    【2024年】播磨の花火大会&夏まつり特集前編

新着記事

  1. 播磨時報2024年8月21日

  2. 【姫路市】江戸時代の三の丸大路や向屋敷庭園を再現─雅な夜を楽しむ「Himeji Castle History 鏡花水月」 22日開幕

  3. 【加西市】気球に乗ってサンタがやってくる! 気球の飛ぶまち・加西でクリスマスイベント

TOP