姫路城(兵庫県姫路市本町)では桜の季節がそろそろ終わりを告げ、続いて百花の王・牡丹(ぼたん)の季節がやって来る。かつて千姫の居宅があった西の丸を望む、広さ1万4千平方メートルの「千姫ぼたん園」で4月中旬から5月上旬まで約1千株のぼたんが咲き誇る。
同園は、「姫路城を四季折々の花で彩ろう」という市民有志の声がきっかけとなり、多方面から寄付が集まって1991(平成3)年に完成した。以後、ぼたんの開花に合わせて「千姫ぼたん祭り」が開催されており、イベントには市内の文化・芸能グループが出演する。
29回目となる今回は、4月16日(土)午前10時30分に開幕。テープカットなどの開園セレモニーに続き、特設ステージで和太鼓演奏や日本舞踊、「播磨甲冑隊」のパフォーマンス、紙芝居などさまざまな芸能が繰り広げられる。午後には地元姫路出身の演歌歌手、城山みつきさんも登場する。
また、恒例の市民俳句会やお茶席のほか、今年はキッチンカーも出店。全国コーヒーチェーンの社内バリスタ全国大会優勝経験者が営む「トートコーヒー」と、兵庫・播磨地域で人気上昇中の「134キッチン」の特別メニューが園内で味わえる。
入園無料。荒天時は翌17日に順延。問い合わせは姫路城管理事務所、電話番号079-285-1146。