姫路の奥座敷、塩田温泉の老舗旅館「夢乃井」(姫路市夢前町前之庄)で、愛犬と泊まれる「ドッグフレンドリールーム」が話題になっている。
昨年11月、もともと2部屋だったのを6部屋に増室した。コロナ禍の巣ごもり生活をきっかけにペットブームが起きていたが、ウィズコロナに移行して今度は「愛犬と一緒に旅行したい」という人が増えてきたことに注目したもの。類似の客室は関西でもまだ少なく、3月に入って気候も良くなり、ほぼ80%の稼働率で推移しているという。
部屋は和室か洋室で、愛犬と一緒にのんびりくつろげるよう、間取りはいずれも大きな広縁とウッドデッキがひと続きになっている。一面に広がる田園風景の中、森林浴をしながら愛犬との散歩が楽しめるのも特徴だ。
また、ほかの宿泊客に気兼ねせず利用できるよう、フロントを通らず部屋に出入りできる専用出入り口や愛犬の足洗い場を設置するなど、工夫を凝らしている。
宿泊料金は、ハイシーズンで1泊2食付き1人3万5千円前後。利用できるのは小型犬から中型犬までだが、大型犬には「わんわんハウス」というエアコンを完備した2畳のペット専用ルームも用意。同館は「愛犬も大切な家族。行楽シーズンに利用してみてほしい」と話している。問い合わせは℡079・336・1000。