年間約1万人が発症し、約3千人が亡くなっている子宮頸がんについてもっと知ってもらおうと、姫路市保健所が7月29日14時~、「みらいえ」(同市日出町)で講演会を開く。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染が主な原因で、若い世代で発症する割合が比較的高いのが特徴。早期発見できれば治療しやすく予後も良いが、進行すると子宮を失うケースもある。予防にはワクチン接種と定期的な検診が重要になってくる。
市では、保健師が市内の中学1年生と3年生を対象に思春期出前講座を実施するなど、同病に関する啓発も積極的に行っており、小学6年~高校1年相当の女子を対象に公費でワクチン接種も行っている。ただ、接種開始当時にあった接種後副反応の疑い症例の報道などで、日本の接種率は欧米に比べてかなり低い状況にあるという。
講演会では、兵庫県立がんセンター婦人科部長の山口聡医師が「みんなにもっと知ってほしい〝子宮けいがん〟のおはなし」と題して話す。
対象は女子中高生や大学生、保護者などを中心に、興味があれば誰でも可。
市保健所は「身体や健康について考える機会を持ってもらい、ワクチンの正しい知識や検診の大切さなどを知ってもらいたい」と多くの参加を呼びかけている。
定員80人。26日17時までに電話(079-289-1555)か市ホームページから申し込む。