姫路城の世界遺産登録30周年を記念する2大ライトアップ事業が11月22日から始まるのに先立ち、そのうちの1つ、姫路城で開かれる「姫路城 Castle History 30th 鏡花水月」が20日、報道陣に公開された。
大型バルーンやサーチライトの光と優美な白の姿を映し出す大きな水鏡、さらにピアノやシンセサイザーの音楽が織りなす幻想空間で悠久の時間の流れを感じてもらう夜間イベント。
メイン会場の三の丸広場は、江戸時代の風景デザインを施したタワーから鮮やかな光を照射する「天空に輝く光のベール」と、広場にかつて存在していたとされる向屋敷庭園の美しい水辺を再現した「水鏡に映る、もうひとつの世界」で構成している。
ほかにも広場南の武蔵野御殿跡前では影絵遊びが体験できるインスタレーションコーナー、広場周辺の桜並木では池を泳ぐ鯉や波紋、花手水などをランダムに投影するプロダクションマッピングが楽しめる。
期間は12月11日までの17時45分~21時15分(荒天中止)で、観覧料は一般500円(中学生以下と障害者手帳の保有者は無料)。
姫路への夜の集客を狙った観光事業だが、9時~16時は一部演出を無料で観覧できるよう開放。市観光課は「昼と夜の両方で水鏡に映る姫路城の表情を楽しんでもらいたい」と話している。
また、もう一方のライトアップ事業「大手前イルミネーション」も22日開幕する。大手前通りの街路樹を22万球のLEDで彩るもので、同日17時20分に姫路駅北駅前広場で点灯式が行われることになっている。来年2月29日まで。