梅の盛りが過ぎ、播磨路は桜のシーズンへ。年々早まる開花に足並みを合わせ、今年は3月下旬から各地で花見イベントが催される。播磨の主な桜の名所を紹介─。
❖姫路城観桜会(3月30日10時~16時、雨天時は31日、姫路城三の丸広場)
「日本さくら名所100選」に指定されている姫路城周辺での花見を楽しむ恒例行事。10時50分、華麗な箏の音色に合わせてオープニング。11時15分からのセレモニー後、バトントワーリング、合唱、和太鼓演奏などのステージイベントが行われる。おもてなしコーナーでは、裏千家によるお茶席、地酒や弁当、姫路おでん、菓子の販売もある。入場無料。
大手前公園では3月29日〜31日に「ひめじぐるめらんど」も同時開催。ご当地グルメが楽しめるブースが集結し、各種ステージパフォーマンスもある。
❖姫路城夜桜会「千姫幻想曲輪」(3月29日~4月7日18時半~21時、姫路城西の丸庭園ほか)
千姫が過ごした化粧櫓から見える庭園「曲輪」の四季の移り変わりをライトアップで表現する夜間イベント。庭園に巡らす光の玉とともに城と桜を幻想的に演出する。大人600円、小学~高校生200円。
❖好古園夜桜会(3月29日~4月7日18時~20時、姫路城西御屋敷跡庭園好古園)
夕暮れからライトアップ。期間中は園内レストラン「活水軒」を金・土・日曜限定で夜間営業(18時~ラストオーダー19時)し、夜の庭園を眺めながら食事ができる。大人310円、小学~高校生150円。
❖龍野さくら祭(3月31日10時~16時、龍野城周辺<たつの市龍野町中霞城>)
華やかな衣装に身を包んだ「たつの観光大使」がオープニングから聚遠亭芝生広場に登場し、お披露目式と写真撮影会で会場を盛り上げる。子ども武者、騎馬武者らが城下町約4.5㌔㍍を練り歩く呼び物の「龍野武者行列」は12時半から。お茶会(一服500円)、箏や尺八の演奏、地元特産品詰合せが当たるスタンプラリーもある。
期間中3月30日~4月7日は、観光写真コンテスト入賞作品展や霞城館特別展「たつのレトロ~姫新線と幻の鉄道」を催すほか、龍野公園市民グラウンドでは露店の出店も。31日には龍野歴史文化資料館が無料開放。
❖揖保川せせらぎ公園さくらまつり(3月30日10時~14時、雨天時は31日、揖保川堤防沿い<たつの市揖保川町正條>)
約140本が咲く名所。ステージでは和太鼓やダンス、バンド演奏が行われ、駅弁販売や寿司、焼き菓子やコーヒーなど地元名産品が集まる物販コーナー、12台のキッチンカーが集結するキッチンカーコーナーも。
❖桜華園さくらまつり(3月30日10時~15時半、31日10時~15時、かみかわ桜の山桜華園<神河町東柏尾>)
山の斜面で西日本随一といわれる多種多様な品種が順に開花していき、4月末頃まで観桜を楽しめる。30日は弾き語りライブ、31日はダンスやライブ、獅子舞、和太鼓演奏が繰り広げられるほか、コスプレイヤーたちが勢揃いし、ステージを盛り上げる。キーマカレーやゆずジュース、デニッシュ大判焼きなどグルメから雑貨販売まで各種模擬店、キッチンカーも登場する。中学生以上500円、小学生100円。
❖かみごおりさくらマルシェ(3月30日10時~16時、かみごおりさくら園大池周辺<上郡町山野里>)
スタンプラリーやヤギとのふれあいコーナーほか、軽食やドリンクなどの露店やキッチンカーが集まるグルメコーナーも。
❖佐用町桜まつり(3月31日10時~14時、笹ヶ丘公園<佐用町円光寺>)
約800本が咲き乱れる名所。同町出身歌手、タニケンこと谷本賢一郎さんのコンサートやNHK-Eテレ「おかあさんといっしょ」の4代目身体表現のおねえさん・いとうまゆさんのステージ、地元音楽サークルによる演奏などで楽しませる。茶席(先着150人)、グルメなどふれあいバザーの出店も。
❖古法華春祭り(4月14日9時~、古法華寺周辺<加西市西長町>)
無病息災、家内安全を祈願する山伏護摩供養のほか、地元中高生らが巫女に扮した「清めの行列」がある。境内の枝垂桜が見ごろを迎え、祭りに華を添える。