6月22日から23日まで催される姫路の夏の風物詩「ゆかたまつり」で、姫路で初めての「エビ釣りゲーム」が登場する。
聞き慣れないゲームだが、台湾やタイなどアジア諸国では郊外で普通に見られる人気の娯楽。姫路版では、諸外国のように釣り竿で行う「釣り堀形式」ではなく、金魚すくいで使う大型ステンレス桶にエビを放流し、ヨーヨー釣りのように紙縒り(こより)の先に引っ掛け針を括り付けて釣り上げる方法を採用したのが特徴だ。
考案した金属メッキ会社フジコー(姫路市北条)の藤井茂樹社長は、「旅先で何気なくやってみたエビ釣りが思った以上に面白くてハマってしまいまして。これは日本でも広めたいなと思ったんですね」と理由を話す。さらに、「このように、どこででも開設できる移動式のエビ釣りゲームはおそらく世界でも初めてですよ」と鼻を高くする。
エビ釣りに使う「オニ手長エビ」も日本では知られておらず、稚魚を輸入して育てたもの。大きいものだとハサミから尻尾まで50cm近いものもいて、有名な四万十川の手長エビに比べ3倍近い圧巻のボリューム。これが釣れると、その場で串焼きにして提供してくれるのだが、これがまた肉厚で、ミソも甘く、大変旨いのだ。
このユニークなゲームは1回500円で、釣れても釣れなくても2回チャレンジすれば焼いたエビ1匹がもらえることになっている。城南公園南西のホテルクレール日笠で両日16時から21時まで開店するので、ぜひ参加してみて。