大相撲の地方巡業「姫路場所」が10月24日、姫路市西延末のヴィクトリーナ・ウインク体育館で催される。
本場所のない偶数月に全国各地で行われている、力士とファンとの交流の色合いが強い興行。怪我などの事情がない限り、横綱をはじめ十両以上の力士が全員参加する。姫路では2019年以来5年振りのことで、姫路城の昭和の大修理が完成して60年が経ったことを記念しての開催。勧進元は同市の本社がある「神姫バス」で、姫路市と姫路商工会議所が後援する。
興行当日は9時に開場。呼出しが会場外で太鼓を打って開場を知らせると、9時半頃から十両から幕内・大関・横綱と時間を追うごとに番付上位の稽古が展開されるので、応援する力士の鍛錬の様子を目の当たりにできる。
取組が始まるのは正午頃で、まずは幕下以下の力士から開始。取組の間には、二人の力士が相撲の禁じ手や珍しい決まり手をコミカルに実演しながら紹介する「初切(しよっきり)」や巡業名物の囃子歌「相撲甚句(すもうじんく)」などが披露される。
それらが終わると、いよいよ13時半頃からは絢爛豪華な化粧廻しを締めた幕内力士が次々と登場。最後に太刀持ちと露払いを従えた横綱が土俵入りして、迫力満点の幕内取組がスタートする。15時頃に結びの一番が終わると、1日を締めくくる弓取式が行われて興行が終了する。
お目当ての力士にサインをもらったり、一緒に写真撮影してもらったりできるチャンスがあることから、ご当地開催を心待ちにしていた人も多いはず。相撲ビギナーでも十分楽しめるので、まだ見たことがないという人は、この機会にぜひ。
観戦券は、たまりS席16,000円、同A席15,000円、2階イス席4,500〜9,000円など。相撲弁当付きのお土産セット(4,000円/6,000円)もあり。問い合わせは神姫観光姫路旅券センター(電話079-289-0111)。