航空機やロケット、人工衛星など航空宇宙工学の関係者で組織する「一般社団法人日本航空宇宙学会」の主催する「第68回宇宙科学技術連合講演会」(宇科連)が今秋、姫路市で初開催されることになった。
宇宙に関する国内最大級の学会で、日本各地で毎年実施されている。特に今回は13〜20歳のジュニア会員が自由な発想で調査研究した成果を発表できる機会を初めて設けることから、実行委員長で同市出身の北川幸樹・九州工業大学大学院准教授らが姫路市役所に清元秀泰市長と久保田智子教育長を訪ねて地元中学・高校生への告知に協力を要請した。
宇科連は11月5日から8日までの4日間の日程で、会場はアクリエひめじ。7日夜には姫路城三の丸高台でレセプションも予定している。北川委員長によると、昨今の世界的な宇宙開発ブームを背景に過去最多の講演申請があり、第一線の研究者や学生、政府関係者など2,000人が来場する見込み。また、基本的に聴講は会員向けで有料だが、元宇宙飛行士の特別講演やSF作家のトークイベントといった特別企画は市民にも無料で開放するという。
ジュニア会員の発表は初日の16〜17時にパネル展示形式で予定しており、現時点で非会員の人も8月末までにホームページから入会すれば、発表、見学ともに無料で参加できる。
「現地で専門の研究者と意見交換したり、同世代の発表者と交流を持つことで将来のキャリアにつなげてほしい」と北川委員長。SF好きを自認する清元市長は、自身のトークショーへの参加に意欲を見せていた。