室町時代後期の播磨の守護大名、赤松政則が標高370メートルの置塩山(姫路市夢前町宮置)に築いた山城跡の山麓公園で10月20日、29回目となる「置塩城まつり」が開催される。
置塩城は戦国期屈指の規模を誇る山城として栄えたが、1577年、織田信長の命により播磨に攻め込んできた羽柴秀吉(豊臣秀吉)に屈して陥落。解体された城の木材や石垣は姫路城に移されたと言われている。1996年に「赤松氏城跡」の名称で国史跡に指定されている。
当日は10時から当時の山城に思いを馳せながら一帯をガイド付きで見学(8時半から登山口で受付)し、城跡クイズラリーや山頂くじ引きを楽しんでもらう。山麓に設置した舞台では9時から和太鼓や吹奏楽の演奏、獅子舞やお城おどりなど多彩なパフォーマンスが披露されるほか、13時半からは地元中学生や赤松一族武者隊らによる行列。甲冑姿の武者たちが会場を練り歩き、勝どきをあげてまるで戦国時代にタイムスリップしたかのようなムードを演出する。
また、ヤマサ蒲鉾の城下町ドックや焼き芋、フライドポテト、洋菓子などグルメの出店も多数あり、菓子釣りや各種ゲームで遊べるブースも登場する。祭りバージョンの御城印(400円)や記念缶バッジ(300円)など、この日だけの限定グッズやストラップ(500円)の販売もある。