春が訪れ、桜が咲き始めるころ、播磨の名所では邦楽演奏や茶会など観桜行事が次々と催される。主な花どころの行事を紹介。
【姫路城観桜会】(3月29日10時~16時、姫路城三の丸広場、雨天時は30日)
姫路城周辺ではソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラなど約1600本の桜が開花し、姫路城大天守を背景に咲き誇る景観は「さくら名所100選」にも選ばれている。
10時50分、百面の箏の音色に合わせてオープニング。11時15分からのセレモニー後、和太鼓演奏や日本舞踊、合唱など、市民参加の舞台イベントを催すほか、お城のアンバサダーやご当地キャラクター・しろまるひめが登場。おもてなしコーナーでは裏千家による茶席、地酒や弁当、姫路おでん、菓子の販売もある。入場無料。
【姫路城夜桜会】(3月28日~4月6日18時半~21時、姫路城西の丸庭園)
桜のライトアップやプロジェクションマッピングで幻想的な空間を演出する。大人600円、小学~高校生200円。
また、大手前公園では4月4日~6日に食の恒例イベント「ひめじぐるめらんど」を同時開催。多彩なご当地グルメが楽しめるブースが集結する。
【好古園夜桜会】(3月28日~4月6日18時~20時)
夕暮れから庭園や桜をライトアップする。期間中は金土日限定で、園内レストラン「活水軒」が夜間営業(18時~19時半、LO19時)し、夜の庭園を眺めながらゆったり食事ができる。1日20食限定の特別料理「桜花御膳」(2890円、3日前までに要予約)も登場する。大人310円、小学~高校生150円。
【龍野さくら祭】(4月6日10時~16時、聚遠亭ほか龍野公園周辺)
10時のオープニングから「たつの観光大使」のお披露目式。子ども武者、徒武者、騎馬武者らが城下町約3.5キロメートルを練り歩く季節の風物詩「龍野武者行列」は12時半から。
気軽に参加できるお茶会(10時~16時、一服500円)、箏や尺八演奏(11時~16時)、会場周辺7カ所のスタンプを集めると抽選で地元特産品詰合せが当たるスタンプラリーもある。また、1日~13日は龍野公園市民グラウンドで露店の出店があるほか、6日のみ龍野歴史文化資料館が無料開放。5日~5月25日は風景画家、須飼秀和氏の絵画展「郷愁のたつのと西播磨の風景」が霞城館で開かれる。
【いぼがわ水辺フェスティバル】(3月29日10時~14時、揖保川せせらぎ公園、雨天時は30日)
揖保川堤防沿いに植えられた約140本の桜が咲く名所。25年ぶりに復活したという水上に浮かぶステージで、和太鼓やバンド演奏、ダンスなど多彩な催しが行われる。採れたての新鮮野菜はじめ、駅弁や寿司、たこ焼きなどの物販コーナーほか、15台のキッチンカーも集まり、子どもたちに大人気のふわふわ遊具「赤とんぼくん」も登場する。
【桜華園さくらまつり】(4月6日9時半~15時半、かみかわ桜の山桜華園)
山の斜面で西日本随一と言われる多種多様な桜約1千本が順に開花していき、4月下旬頃まで観桜を楽しめる。
6日はバザーや露店が出店し、ゆるキャラグッズやゆずジュース、唐揚げやポテトなどを販売する。ステージでは太鼓やウクレレ演奏、ダンスパフォーマンスがあるほか、コスプレイヤーたちが勢揃いしてライブを行い、会場を盛り上げる。中学生以上500円、小学生100円。
【かみごおりさくらマルシェ】(3月29日10時~15時、かみごおりさくら園大池周辺)
クリアすると景品がもらえるスタンプラリーや謎解きゲームの催しほか、ステージではキッズダンスや和太鼓演奏が行われる。軽食やドリンクなどの露店も多数出店し、当日、1千円以上買い物をすると抽選会に参加できる特典もある。
【佐用町桜まつり】(3月30日10時~14時、笹ヶ丘公園・ドーム)約800本の桜の名所。同町出身歌手、タニケンこと谷本賢一郎さんのファミリーコンサートやプロパフォーマーによる大道芸、地元音楽サークルの演奏を催す。地元自治会や商店がグルメやスイーツ、特産品を販売するふれあいバザーも出店する。4月中旬まで(18時~22時)桜のライトアップも行う。