任期満了に伴う赤穂市長選挙が1月15日に告示され、現職の牟礼正稔氏(68)のほかに立候補の届け出がなかったため、無投票で牟礼氏の2期目の当選が決まった。
牟礼氏は同市坂越出身で元兵庫県職員。新人の三つ巴となった2015年の市長選で当時の前副市長に敗れたが、19年に再挑戦し、初当選した。
市財政が厳しい中、第3子以降の給食費無償化や幼稚園の3歳児預かり保育開始、日本遺産を活用した観光推進、工場立地促進条例の要件緩和など、人口減少対策や経済活性化策に地道に取り組んできた。市内で計画が持ち上がっている産廃処分場建設には市民団体と連携して反対の姿勢を貫いている。
支持者らとバンザイして再選を喜んだ牟礼氏は、2期目の抱負について「給食センター建て替えを最重要課題として進め、給食費の完全無償化を早期に実現したい。安心して子育てできるように産後ケアや不妊治療も充実させたい」と述べた。