定数8に10人が立った県議選姫路市選挙区で落選した五島壮一郎氏(38)=自民が、県政復帰を目指して4年後に再挑戦する決意を表明した。このほど自身の企業後援会「壮新会」のメンバー約70人を集めて支援の継続に理解を求めた。
五島氏は市南西部を地盤にした元県議・壮氏の長男。岡山大工学部を卒業後、電子機器メーカーに勤務していたが、壮氏が体調を崩したため、後継として2015年選挙で急遽立候補した。以後、連続2回当選。今回、初めて候補者を2人立てた維新の勢いに飲み込まれ、最下位当選者と119票差で涙を呑んだ。
五島氏は同会メンバーに、落選直後からお詫び行脚する中で受けた多くの励ましや実績への評価の言葉で意を決したと説明。「ただ、この世界は自分一人の気持ちだけでは成し遂げられない。もう一度チャンスをください」と叩頭した。
同会の藤井正隆会長(81)(フジコー会長)は、五島氏が今回当選すれば会長職を後進に譲る考えでいたが、留任を決断。「悔しさは我々にもあり、このまま放っておけない。一番苦しい4年間をどうか支えてやってほしい」と呼びかけると、メンバーは万雷の拍手で了承した。