実業界で活躍する女性や専門職に従事する女性の奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)姫路」(前川晶子会長、26人)が創立50周年を迎え、6月2日、ホテルモントレ姫路で記念式典を催した。齋藤元彦知事や清元秀泰姫路市長、齋木俊治郎姫路商工会議所会頭ら来賓と上部団体・姉妹クラブの役員ら約160人で半世紀の節目を祝った。
SI姫路は1972年5月23日に日本で18番目のクラブとして認証。チャリティーバザーの収益金などを原資に、市内小学校や保育所・幼稚園への図書寄贈、養護施設で暮らす高校生の卒業祝賀会を兼ねたテーブルマナー講座、市内3女子高への支援金寄付など、特に児童と女性の地位向上を意識した活動を展開してきた。
50周年の記念事業では、昨夏から姫路聖マリア病院に重度障害用の訓練機器、姫路赤十字病院に子ども用遊具、市の男女共同参画推進センター・国際交流センターに体温監視カメラシステム、県立はりま姫路総合医療センターに高機能車椅子・子ども用車椅子を寄贈したほか、姫路市文化国際交流財団主宰の「姫路パルナソス音楽コンクール」で特別賞を創設し、将来の音楽家を育成する取り組みも開始した。
式典では、これらの事業が評価されて齋藤知事と清元市長から感謝状が贈られた。
前川会長は「世界的な感染症でクラブ運営の模索は続くが、これからも仲間とともに少しずつでも奉仕活動を進めていきたい」と決意を新たにしていた。