姫路・白浜小の相撲場問題で市議会が市に提言へ

社会・行政

整備後も未利用のままとなっている姫路市立白浜小学校の相撲場

 危険性の高い柱の位置と宗教色の強い屋根の意匠が問題視されている姫路市立白浜小学校の相撲場について、姫路市議会は、今後の取り扱いを提言書にまとめて市教育委員会に提出することを決めた。

 6月15日に開かれた議会運営委員会で竹中隆一委員長が、①所管を教委からスポーツ振興室へ移し全市的に利用可能なスポーツ施設として活用する、②柱部分への安全対策と宗教色を解消する意匠変更を行う、③利活用の状況を見極めた上で将来の移転を検討課題とする─の3点を市に要望する私案を委員に示した。これをたたき台に各会派ごとで協議し、21日の議運委で取りまとめることを確認した。

 同相撲場を巡っては、3月定例会で今後の在り方について質問が出されたが、西田耕太郎教育長は「現地で活用したいが、今後の方向性は検討中」との答弁にとどまり、結論が出ないままになっている。議員からの指摘が相次いだことで当局が萎縮し、解決策が見出せない状況に、宮本吉秀議長の要請を受けた議運委が助け舟を出した格好。

 竹中委員長は「具体策は当局が考えるべきで、多額の費用がかかっては意味がない」と話している。

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